【地鶏食堂 曲渕本店】福岡の山奥に、なぜ行列の絶えない名店が?!

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「服が汚れても構わない人だけ来てください」

お店のホームページにそう書いてあるのに、毎週末、開店前から人が並ぶ。

福岡市内からわざわざ40分以上かけて山道を走り、目指す先は福岡・佐賀の県境にある一軒の「掘っ立て小屋」。

ねこのこ

一度訪れた人は高い確率でリピートし、遠くから友人や家族を連れてくる

なぜ、そんな店が福岡でこれほど愛され続けているのか。

結論から言います。

それは、鶏肉の「本来の旨さ」を、ここまで真剣に追いかけている店が、ほかにないからです。

あまがみ

この記事では、福岡移住を検討している方や、福岡に住んでいるけれどまだ行ったことがない方に向けて、地鶏食堂 曲渕本店の魅力を丸ごとお伝えします

お店の成り立ち、鶏へのこだわり、メニューの選び方、アクセス方法まで、読み終わったら「今週末、行ってみよう」と思えるはずです。




目次

地鶏食堂 曲渕本店とは?まず基本情報から

まず、お店の基本情報をまとめます。

項目内容
店名地鶏食堂 曲渕本店
住所福岡市早良区大字曲渕739-4
電話092-803-1055
営業時間11:00〜20:00(ラストオーダー19:00)
定休日12月30日〜1月2日(年末年始のみ。それ以外は不定休)
駐車場あり
予算の目安昼1,000円前後〜、夜1,500〜3,500円程度

行く前に電話での確認をおすすめします。不定休のため、せっかく遠方から来たのに定休日だった、というケースを防ぐためです。

お店の歴史とこだわり

地鶏食堂が創業したのは1997年(平成9年)6月1日のことです。福岡と佐賀の県境、三瀬峠へ向かう国道263号線沿いに、1軒の食堂がひっそりと開店しました。

創業者(現店主)は、佐賀県の田舎育ちで、もともと鶏の養鶏・販売に関わっていた人物です。

あまがみ

「本当に旨い鶏を食わせる店がない」という思いから、自ら店を開くことにしました

なぜ建物が「掘っ立て小屋」なのか

お店のホームページには、こんな言葉があります。

「洒落た建物では、飛び散る脂に耐えられない」

脂の乗り切った鶏を溶岩プレートで焼くと、脂がバチバチと飛び散ります。その脂は、壁の杉板に吸わせるスタイル。

ねこのこ

年季の入った木の壁と天井が、何千回・何万回という焼き物の脂を吸い込んで、独特の香りとたたずまいを作り出しているぞ

これは「手を抜いているから掘っ立て小屋なのではなく、本物の味を出すためにこの建物でなければならない」という、創業者のぶれないこだわりです。

2024年、テレビも注目した「75歳の挑戦」

2024年10月には、FBS福岡放送の人気情報番組「めんたいワイド」が地鶏食堂を特集。「75歳で挑戦し続ける地鶏食堂店主」として、創業から30年近くたった今でも新しい取り組みに挑む店主の姿が紹介されました。

あまがみ

2026年3月14日に筑前店、4月20日に鳥栖店がオープンしました!

今もなお拡大を続けている元気な店です。

地鶏食堂の「鶏」は何が違うのか:400日令 種鶏の秘密

地鶏食堂 曲渕本店の最大の特徴は、使っている鶏です。ここを理解すると、この店の味が「なぜ他と全然違うのか」がわかります。

スーパーで売っている鶏との違い

みなさんがスーパーで買う鶏肉のほとんどは「ブロイラー」と呼ばれる若鶏です。早く大きく育つよう品種改良されており、生後45日前後で出荷されます。

さくら

成長が早い分、脂の甘みや深い旨みはまだ十分に育っていません

一方、地鶏食堂が使うのは「種鶏(しゅけい)」です。

種鶏とは何か

種鶏とは、ブロイラーを産むための「お母さん鶏」のことです。

卵を産み続けるために、鶏舎の中を自由に走り回る「放し飼い」で育てられます。毎日たっぷり運動することで、筋肉がしっかりつき、脂には甘みが蓄積されていきます。

地鶏食堂が使う種鶏は、400日令(生後約15か月)のもの。つまり、スーパーの鶏の10倍以上の時間をかけて育てられた鶏です。

この鶏のモモ肉を口に入れた瞬間、「脂の甘さ」に驚く人が続出するのが、地鶏食堂の定番の光景です。

「有る時は有る、無い時は無い」

店主のこだわりは徹底していて、「脂の乗りが良い一群が入荷したときだけ」種鶏モモ肉を提供します。

「有る時は有る。無い時は無い。」

あまがみ

公式サイトにはそう書いてあります

品質に自信がなければ出さない。この潔さが、長年の常連客の舌を守り続けています。

「地鶏」という名前について正直に話す店

面白いのは、店主が「当店の鶏はJAS規格が定める地鶏ではありません」とはっきり公式サイトで言い切っていることです。

法律で定められた「地鶏」の定義(明治時代からの血統を50%以上引く・飼育80日以上・平飼いなど)を満たしているかどうかより、「食べて旨いかどうか」が大事だという考え方です。

「喰って旨ければブランド鶏や地鶏でなくても良かろうもん!」

これが、佐賀の田舎育ちの店主の信念です。こういうストレートな言葉が、お客さんの心をつかんでいます。




溶岩プレートとは何か:なぜ他の焼き方と違うのか

地鶏食堂のもう一つの大きな特徴が「溶岩プレート」です。

さくら

焼肉といえば炭火焼き、または鉄板焼きが一般的ですが、地鶏食堂はどちらでもありません

溶岩プレートの3つの特徴

① 遠赤外線でじっくり焼ける

溶岩(火山岩)は遠赤外線をたっぷり放出します。遠赤外線で焼くと、肉の表面だけでなく内側からじっくりと火が通ります。その結果、外は香ばしく、中はふっくらと焼き上がります。焦げにくいのも特徴です。

② 鶏の脂が野菜に染みこむ

溶岩プレートの上で鶏を焼くと、鶏から出た脂がプレートに残ります。その脂が、一緒に焼く野菜に染みこんで、野菜がものすごく美味しくなります。これが「地鶏食堂の野菜がうまい」と言われる理由です。

③ 炭火焼きとは一味違う仕上がり

炭火はダイレクトな熱で表面を焼きますが、溶岩プレートは温度が安定しているため、初心者でも焼き加減を失敗しにくいです。

ただし、脂の乗った鶏は盛大に脂が飛びます。「服の汚れは保証しかねます」というお店の注意書きは半分本気です。来店時は作業着か汚れても気にならない服で行きましょう。

メニュー:何を頼めばいいのか

あまがみ

初めて行く方が一番悩むのが、メニュー選びです

それぞれのメニューを丁寧に説明します。(※メニューや金額が変わっている場合があります)

① 種鶏モモ肉 石焼定食(1,800円)

お店が最もおすすめするメニューです。450日令の種鶏モモ肉を溶岩プレートで焼いていただきます。麦飯とお汁付きで、麦飯はお代わり自由。

あまがみ

初めて食べる方は、まずこれを頼んでください

「鶏の概念が変わる」とは大げさではありません。

② 親鶏モモ肉 石焼定食(1,800円)

種鶏よりもやや歯ごたえがあり、コリコリした食感が好きな方に人気です。種鶏とは少し違うジューシーさがあります。

あまがみ

コリコリというか、ゴリゴリというか、とにかく独特の歯応えがあって美味しいです

③ 平日昼の三種盛定食(1,500円)

種鶏・親鳥・若鳥の3種類のモモ肉(各50g)が食べ比べられる平日ランチ限定メニュー。鶏の日齢によってどれだけ味が変わるかを実感できる、入門編にもぴったりの一皿です。

④ 平日昼のサービスバイキング定食(1,800円)

11:00〜13:00限定。親鶏・若鶏が食べ放題で、麦飯もお代わり自由というコスパ最強のメニューです。とにかくたくさん食べたい方はこれ一択。

⑤ オーダー・バイキング定食(2,600円)

親鶏・若鶏・豚の細切れが食べ放題。時間内ならいくらでも追加できます。家族みんなでわいわい楽しめます。

⑥ 掘立小屋定食(3,500円)

450日令の種鶏モモ肉の美味しい部分だけを厳選した、まさに「お店の全力」の一皿。セセリ・テール・脂種鶏モモ肉・脂肝の盛り合わせ。遠方からわざわざ来るリピーターが注文するメニューです。麦飯・お汁付き。

⑦ ミックス定食(2,500円)

種鶏モモ肉・セセリ・脂肝・豚バラの盛り合わせ。鶏だけでなくいろんな部位を楽しみたい方に。

⑧ スペシャル定食(2,850円)

種鶏・セセリ・親脂・合鴨・ラム肉の贅沢な組み合わせ。鶏が苦手な方でも楽しめるよう、ラム肉や合鴨が入っているのがうれしいポイント。

⑨ ラム肉定食(1,800円)

「鶏はちょっと……」という方や、気分を変えたい方向けのラム肉定食。

⑩ ビーフカレー(950円)

平日昼限定。濃厚な旨みのあるカレーで、お肉を焼いた後の〆にもぴったり。

お酒について:量り売りのユニークなシステム

お酒を飲む方へのサービスも個性的です。ウイスキーは1g5円、焼酎は1g3円という量り売りスタイル。飲みたい分だけ、自分で量を決めて楽しめます。ボトルキープではなく毎回グラムで計るこのやり方は、ここでしか体験できない面白さです。

漬物・麦飯コーナーについて

店内の一角に大きな釜があり、炊き立ての麦飯がたっぷり入っています。高菜漬け・キムチなどの漬物も自由に食べられます。

ねこのこ

鶏を焼きながら、麦飯と漬物も一緒に楽しむのが、地鶏食堂スタイル

アクセス:福岡市内からの行き方

車でしかアクセスできないのが、地鶏食堂の最大の注意点です。

さくら

バスやタクシーでの来店は困難です

福岡市内から(一般道ルート)

明治通りの「早良口」交差点から県道558号線(原通り)を南へ進み、「内野」交差点から国道263号線を佐賀方面へ。早良口から約40分

福岡市内から(都市高速利用ルート)

都市高速「野芥インター」で降り、国道263号線を佐賀方面へ。野芥から約25分

佐賀市内から

佐賀駅から国道263号線を福岡方面へ。三瀬峠または三瀬トンネルを経由して約50分

駐車場について

店舗前に駐車場があります。週末は混雑するため、開店前(10:30〜10:45ごろ)には到着するのがおすすめです。




行く前に知っておきたい「5つの注意点」

初めての訪問で後悔しないよう、ポイントをまとめました。

① 服装は「汚れてもいい格好」で

脂が飛びます。これは本当です。お気に入りの服は避けましょう。Tシャツ・ジーンズなど、洗いやすい軽装がベスト。

② 混雑するのは開店直後と週末

週末の開店直後(11:00〜12:00)と、平日ランチのバイキング時間(11:00〜13:00)は特に混みます。開店30分前に到着するのが理想。

③ 脂乗りの良い種鶏モモ肉は「在庫があるとき限定」

最高の種鶏モモ肉は、仕入れ状況によってないこともあります。遠方から来る場合は電話で確認しましょう(092-803-1055)。

④ 煙の香りが服に染みつく

店内は煙が漂います。長居した後は体や服に香りが残ります。帰りに人と会う予定がある日はご注意を。

⑤ 子どもも歓迎、ただし若鳥を頼もう

種鶏は歯ごたえがしっかりしているため、小さいお子さんには少し硬いことがあります。店内にハサミが用意されていますが、歯に自信のない方・お子さんには、柔らかい「若鳥」がおすすめです。

地鶏食堂 曲渕本店が「福岡移住者」に強くおすすめな理由

移住を考えている方、あるいはすでに福岡に住んでいる方に、この店を特におすすめしたい理由があります。

「福岡は自然と都市の距離が近い」を体感できる場所

天神や博多から車で40〜50分も走れば、こんな山奥の絶品鶏料理店にたどり着ける。これは福岡という街の大きな魅力のひとつです。

海に行くにも、山に行くにも、空港に行くにも、どれも30〜60分圏内。そのついでに、こんな個性的なお店に立ち寄れてしまうのが福岡暮らしのぜいたくさです。

ドライブの目的地として最高

三瀬峠へ向かう国道263号線は、ドライブコースとして人気があります。地鶏食堂はその道中にあるため、「三瀬方面へドライブしながらランチに寄る」という使い方が定番です。食後はそのまま佐賀方面へ抜けたり、三瀬温泉に立ち寄ったりと、一日たっぷり楽しめます。

「福岡を案内するなら必ず連れて行く店」になる

一度行けば必ずリピートしたくなる、そして友人を連れてきたくなる店。これは口コミでも圧倒的に多い感想です。県外から友人・家族が遊びに来たとき、「福岡らしいお店に連れて行って」と言われたときの、ベストアンサーになります。

よくある質問(Q&A)

Q. 予約はできますか?

A. 基本的に予約不要ですが、脂乗りの良い種鶏モモ肉の在庫確認や人数の多いグループは、事前に電話(092-803-1055)で確認することをおすすめします。

Q. 子ども連れでも大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。小さいお子さんには若鳥がおすすめ。店内にハサミも用意されています。ただし店内は煙が充満するため、長時間の滞在は配慮が必要です。

Q. 電車やバスでは行けませんか?

A. 実質的に車のみのアクセスになります。公共交通機関だと最寄りの停留所から非常に遠く、タクシーも捕まえにくい立地です。

Q. テイクアウトはできますか?

A. 鶏もも焼きのテイクアウト販売も行っています。また、自宅で楽しめる鶏肉・タレ等の販売もあります。詳しくは公式サイトまたは電話でご確認ください。

Q. フランチャイズ店との違いは?

A. 地鶏食堂はフランチャイズ展開もしていますが、曲渕本店が「本家」であり、鶏の仕入れや品質管理の基準はここから始まっています。特に脂の乗り具合へのこだわりは、本店ならではの強みです。




まとめ

「旨い鶏を食わせる」という一点だけを、創業1997年から今日まで30年近く追い続けてきた店。それが地鶏食堂 曲渕本店です。

おしゃれな内装もなく、アクセスも不便で、服が汚れる覚悟が必要。でも、一度食べれば「また来たい」と思わずにいられない。

それはこの店が、流行や見た目ではなく、「味」というただ一点だけで勝負し続けているからです。

450日令の種鶏が持つ脂の甘さ、溶岩プレートで野菜に絡む鶏の旨み、麦飯とのマリアージュ。どれも、都会の飲食店の論理では生まれてこない体験です。

福岡に住むなら、一度は行ってほしい場所です。車で山道を40分走った先に待っている感動が、きっと「福岡に住んで良かった」という気持ちを、もう一段深めてくれるはずです。

【地鶏食堂 曲渕本店 基本情報】

住所:福岡市早良区大字曲渕739-4 電話:092-803-1055 営業時間:11:00〜20:00(ラストオーダー19:00) 定休日:12月30日〜1月2日(年末年始のみ、他は不定休) 駐車場:あり 公式サイト:https://www.magaribuchi.jp/

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