この記事を読んでわかること
- 福岡県内で移住先としておすすめな街6つの特徴
- それぞれの街の「いいところ」と「気をつけること」
- 自分のライフスタイルに合う街の選び方
「福岡に移住したい」と思っていても、いざ調べてみると選択肢がたくさんありすぎて迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
あまがみ福岡県は、九州の北に位置し、アジアへのアクセスも良好な「九州の玄関口」として知られています
でも、ひと口に「福岡」といっても、都市の中心部から海沿いのリゾート地帯まで、エリアによって雰囲気はまったく違います。「便利な都会に住みたい」「自然の近くでゆったり暮らしたい」「子育て環境を重視したい」…



…そのような希望によって、おすすめの街は大きく変わってくるのです
この記事では、移住先として特に人気の高い福岡県内の6つの街を、それぞれの特徴・メリット・注意点とともにわかりやすく紹介します。
タイプ別・移住おすすめ街まとめ


まず結論からお伝えします。あなたのライフスタイルに合わせて、次のように選ぶのがおすすめです。
| こんな人におすすめ | 街の名前 |
|---|---|
| 都会の便利さを満喫したい | 福岡市 |
| 海・自然・おしゃれを楽しみたい | 糸島市 |
| 歴史や文化に囲まれて暮らしたい | 太宰府市 |
| 医療・子育てが充実した街で安心したい | 久留米市 |
| 海と歴史のある静かな街に住みたい | 宗像市 |
| 都会の近くで生活費を抑えたい | 北九州市 |



それぞれの街の詳しい特徴は、これから順番に説明していくぞ!
なぜ福岡県は移住先として選ばれているの?


個別の街の話に入る前に、まず「なぜ福岡県全体が移住先として人気なのか」を理解しておきましょう。
① 交通アクセスが日本トップクラス
福岡空港は、博多駅から地下鉄でなんと約5分という、世界的に見ても珍しいほど市内中心部に近い空港です。国内の主要都市はもちろん、韓国のソウルや釜山など、アジア各国へのフライトも充実しています。



また、新幹線を使えば九州内のどの都市にも移動しやすく、広島や大阪、東京へのアクセスも便利です
「出張が多い」「旅行が好き」という人にとっては、非常に暮らしやすい立地といえます。
② 東京・大阪と比べて生活費が安め
東京と比較した場合、家賃は平均で3〜4割程度安いとされています。東京の中心部で1Kのアパートに住もうとすると10万円以上かかることも珍しくありませんが、福岡市の中心部でも5万円前後が相場です。



郊外に出ればさらに安く借りることができます
③ グルメが豊富でレベルが高い
博多ラーメン・もつ鍋・水炊き・明太子……福岡はグルメの宝庫として全国的に有名です。しかも、おいしいものが安く食べられるのが福岡の魅力。



屋台文化も根強く、夜の街の雰囲気は他の都市にはない独特のものがあります
④ 人口が増え続けている元気な街
東京・大阪など大都市圏以外の地域では人口減少が続いていますが、福岡市をはじめとする福岡県の主要都市は、人口が増加し続けている数少ないエリアのひとつです。



街に活気があり、新しいお店や施設がどんどんオープンするため、「都市が衰退していく……」という寂しさを感じにくいのも魅力です
おすすめ街6選をくわしく紹介
それでは、各エリアを詳しく見ていきましょう。
① 福岡市|都会の便利さと自然のバランスが絶妙


こんな人におすすめ: 仕事・買い物・飲食など、なんでも便利な場所に住みたい人
福岡市はどんな街?
福岡市は、人口約160万人を超える政令指定都市で、九州最大の都市です。「博多」「天神」という名前を聞いたことがある人も多いと思いますが、どちらも福岡市内のエリア名です。
都市としてのコンパクトさが特徴で、繁華街・空港・商業施設・公園がひとつの街にぎゅっと凝縮されています。



天神から博多まで歩けてしまうほどの距離感で、東京や大阪と比べると「移動がラク」と感じる人がとても多い
福岡市のいいところ
- 交通の便が最高レベル:地下鉄・バス・JRが充実しており、車がなくても生活しやすい
- 商業施設が豊富:博多駅直結の「アミュプラザ博多」、天神の「イムズ」「パルコ」など大型商業施設が多数
- 家賃が大都市の中では安め:中心部の中央区でも1Kで5万円前後、郊外の東区・西区なら4万円台も
- グルメ・エンタメが充実:屋台、ラーメン、もつ鍋、国際的なイベントまでなんでも揃う
- 人口が増えていて街が活気的:カフェ・サウナ・コワーキングスペースなど新しいお店が続々オープン
気をつけること
- 福岡市の中でもエリアによって雰囲気は大きく異なる(中央区・博多区は都会的、西区・東区は少し落ち着いた雰囲気)
- 人気エリアは家賃が上がっている
- 車がなくても生活できる一方、渋滞が激しいエリアもある
どのエリアが特におすすめ?
福岡市の中でも、西区・早良区は、市内中心部へのアクセスを保ちながら緑や海に近く、ファミリー層に人気があります。中心部から少し離れることで家賃もぐっと下がります。
② 糸島市|自然×おしゃれ×食の豊かさが魅力の人気No.1エリア


こんな人におすすめ: 海・自然・カフェ・農産物などゆったりした暮らしを楽しみたい人
糸島市はどんな街?
糸島市は福岡市の西隣に位置し、電車で約35〜40分でアクセスできます。玄界灘に面した美しい海と、緑豊かな背振山系の山々に挟まれた、自然豊かな土地です。
「九州版・湘南」とも呼ばれるほど、おしゃれなカフェや雑貨屋さんが立ち並ぶエリアとしても知られており、週末には福岡市内からも多くの人が遊びに来ます。



人口は約10万人で、市が誕生した2010年以来、増加し続けています
糸島は歴史的にも有名な場所で、「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に記された「伊都国(いとこく)」があったとされており、遺跡や博物館も点在しています。
糸島市のいいところ
- 海と山の自然が近い:白砂のビーチ、白糸の滝、牡蠣小屋など四季折々に楽しめる
- 「糸島ブランド」の新鮮な食材が安く手に入る:イチゴ、ウニ、糸島牛、コシヒカリ、糸島豚など名産品が豊富
- おしゃれなカフェ・ショップが多い:インスタ映えするスポットも多く、若い世代や芸術家・クリエイターにも人気
- 移住者への支援が充実:「きっと満足糸島生活」という移住者向けサイトで情報発信、空き家バンクも整備
- サーフィン・カヤック・釣りなどマリンスポーツが楽しめる:初心者向け体験コースも充実
気をつけること
- 車が必須:電車は市の中央を走る1路線のみ、バスも本数が少ないため、車がないと不便
- 観光客が多いため渋滞しやすい:週末の国道202号線は特に混みやすい
- 水道代がやや高い:水源が少ないため、水道代が東京の約1.5〜2倍になることも
- ガス代も高め:プロパンガスが多く、都市ガスと比べると費用がかかる
こんな人が特に向いている
週末にサーフィンやキャンプをしたい、新鮮な食材にこだわりたい、おしゃれな暮らしを実現したい、自然の中でリラックスしたい……そんな人にとって、糸島は理想に近い場所かもしれません。
関連リンク: 糸島の魅力についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
③ 太宰府市|「学問の神様」の街でゆったり文化的に暮らす
こんな人におすすめ: 歴史・文化・子育て環境を大切にしたい人
太宰府市はどんな街?
太宰府市といえば、「学問の神様」菅原道真公を祀る太宰府天満宮で全国的に知られています。



年間約881万人が参拝に訪れる九州屈指の観光地ですが、実は住宅街は閑静で治安が良く、福岡市のベッドタウンとして人気の高いエリアです
奈良・平安時代に西日本の政治の中心だった「大宰府政庁跡」や、日本最古の梵鐘(ぼんしょう)がある観世音寺、アジアの歴史を学べる九州国立博物館など、歴史的な文化遺産が街中に点在しています。
太宰府市のいいところ
- 歴史と文化が身近にある:史跡や博物館が多く、子どもの教育環境として非常に価値が高い
- 西鉄電車で天神まで約25分:福岡市内へのアクセスが良く、通勤・通学にも便利
- 治安が良く、住宅街は落ち着いた雰囲気:観光地のにぎわいとは別に、住宅エリアは静かで暮らしやすい
- スーパー・病院・公園が充実:生活に必要な施設が揃っており、実用的な暮らしができる
- 市内に大学・高校が多く、文教都市としての雰囲気がある
気をつけること
- 観光シーズン(梅まつりや受験シーズンなど)は参道周辺が大変混雑する
- 地価がやや高め(福岡市郊外の中では人気エリアのため)
- 公共交通機関は西鉄天神大牟田線が中心で、JR線へのアクセスはやや不便な場所も
こんな人が特に向いている
「子どもに歴史や文化に触れる機会を多く与えたい」「治安の良い静かな住宅街で暮らしたい」「観光地の活気を感じながらも、家は落ち着いた環境にしたい」という方にぴったりです。
関連リンク: 太宰府の観光スポット・グルメ情報はこちらの記事でも紹介しています。
④ 久留米市|医療・子育てが全国トップレベルの安心の街
こんな人におすすめ: 子育て支援・医療環境を最優先にしたい人、福岡県南部で暮らしたい人
久留米市はどんな街?
久留米市は福岡市の南側、筑後地方の中心都市です。人口は約30万人で、福岡市・北九州市に次ぐ福岡県第3位の都市規模を持ちます。
古くから「医師のまち」として知られており、医療環境の充実度は全国でもトップクラス。政令指定都市や中核市62都市の中で、人口10万人あたりの小児科・産婦人科の医師数が全国1位になったこともある街です(平成24年調査時点)。
タイヤメーカーの「ブリヂストン」発祥の地としても有名で、工業・商業ともに活発な経済圏を持っています。
久留米市のいいところ
- 医療環境が全国トップレベル:久留米大学病院をはじめ、大きな病院・クリニックが充実
- 子育て支援が手厚い:待機児童が少なく、保育園・幼稚園の入りやすさも評価が高い
- 地価が福岡市の約3分の1:広い家に住めるのに生活費を抑えられる
- 移住支援補助金がある:「くるめ暮らし・移住ファミリー支援補助金」として住宅購入で最大30万円補助、空き家リフォームで最大50万円補助
- 西鉄やJRで福岡市内へのアクセスも可能(福岡市まで約40〜60分)
気をつけること
- 福岡市と比べると、街の中心部の賑やかさは控えめ
- 中心部から外れると車が必要になるエリアもある
- 夏は暑い(内陸部のため)
こんな人が特に向いている
「小さな子どもがいるので医療・保育の充実した場所に住みたい」「生活費を抑えながら広い家に住みたい」「落ち着いた地方都市でじっくり暮らしたい」という方に向いています。特に子育て世帯には、日本有数の医療・保育環境が大きな安心感を与えてくれるでしょう。
参考: 久留米市の移住支援情報は福岡県移住・定住ポータルサイト「福がお~かくらし」でも確認できます。
⑤ 宗像市|海と世界遺産に囲まれた、都会でも田舎でもない絶妙な街
こんな人におすすめ: 海が好きで、自然豊かな環境で暮らしたいけど都会へのアクセスも必要な人
宗像市はどんな街?
宗像市は、福岡市と北九州市のちょうど中間に位置する市です。「都会でも田舎でもない、ちょうどいい場所」として、移住者からの評価が高いエリアです。
最大の特徴は、2017年にユネスコ世界遺産に登録された「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」があること。



沖ノ島は古代から大陸との交易の拠点として栄え、「海の正倉院」とも呼ばれる貴重な文化財が残っています
海・川・山・森に囲まれた豊かな自然環境がありながら、福岡市へは車や電車で約50分〜1時間でアクセスできます。
宗像市のいいところ
- 世界遺産を身近に感じられる贅沢な環境
- 玄界灘に面した美しい海:釣り・マリンスポーツ・海水浴を楽しめる
- 子育て支援が充実:奨学金返還の支援(最長5年、年間最大24万円)、子育て世帯向けの中古住宅リフォーム補助(最大40万円)など
- 福岡市・北九州市へのダブルアクセスが可能:どちらの都市圏にも通勤できる地理的な強み
- 自然豊かで物価が安め:広い家に住みながら落ち着いた生活ができる
気をつけること
- 市内の移動は車が中心になる
- 福岡市や北九州市の中心部と比べると、商業施設の選択肢は少ない
- 観光客が多い時期(世界遺産関連のイベントなど)は混雑することも
こんな人が特に向いている
「世界遺産のある歴史ある土地に住んでみたい」「海が好きで、自然を感じながら暮らしたい」「子どもの教育に良い環境を用意したい」「福岡市か北九州市のどちらにでもアクセスできる場所が良い」という方に向いています。
⑥ 北九州市|福岡県第2の都市で、コスパ最強の暮らし
こんな人におすすめ: 都市機能を活かしながら生活費を抑えたい人、工業・ものづくりの仕事をしている人
北九州市はどんな街?
北九州市は、福岡県の北東部に位置する政令指定都市で、人口は約93万人(2024年時点)。かつては鉄鋼業で栄えた工業都市で、日本初の政令指定都市のひとつとして発展してきた街です。
「三大都市圏以外で最初の政令指定都市」という歴史が示すように、都市としての機能・インフラはしっかりと整っています。最近は環境都市・SDGs推進都市としての取り組みが評価されており、若い世代からの注目も高まっています。
北九州市のいいところ
- 福岡県内で最もコスパが高い:家賃・地価が県内でも安めで、広い家に住みやすい
- 政令指定都市としての都市機能が充実:病院・学校・商業施設などインフラが整備されている
- 関門海峡など独自の自然・文化がある:門司港レトロなど観光スポットも豊富
- 工業・製造業の仕事が多い:製造業・物流・エンジニアリング系の仕事を探している人には有利
- 新幹線(小倉駅)で各都市にアクセスできる:広島・博多・大阪への移動が便利
気をつけること
- 福岡市と比べると人口減少傾向にあり、一部エリアでは空き家・空き店舗が増えている
- 地域によって差があり、活気のあるエリアと静かなエリアがある
- 若者向けのカフェ・ショップなどは福岡市ほど多くない
こんな人が特に向いている
「製造業や物流の仕事をしている」「とにかく広い家に安く住みたい」「本州(特に山口・広島)と行き来することが多い」「門司港などのレトロな雰囲気が好き」という方に向いています。
参考: 北九州市の移住支援情報は福岡県移住・定住ポータルサイト「福がお~かくらし」でも確認できます。
まとめ
ここまで6つの街を紹介してきました。最後に、街の選び方のポイントを整理しておきます。
ステップ1:「何を一番大切にするか」を決める
移住先を選ぶとき、最も大切なのは**「自分はどんな暮らしをしたいか」を明確にすること**です。
- 仕事を最優先にするなら → 福岡市(ビジネスの中心地)
- 自然・海・食を楽しみたいなら → 糸島市
- 子育て・医療環境が最優先なら → 久留米市
- 歴史・文化・治安を重視するなら → 太宰府市
- 生活費を抑えながら都市機能も使いたいなら → 北九州市
- 都会と自然のバランスを取りたいなら → 宗像市
ステップ2:必ず「現地に行ってみる」
インターネットの情報だけで決めるのはおすすめしません。実際に街を歩いてみると、「住んでいる人の雰囲気」「街の空気感」「スーパーや医療機関の位置」など、ネットでは伝わらないリアルな情報が得られます。
福岡県では、移住希望者向けのお試し移住制度や移住相談窓口を設けている自治体も多いので、ぜひ活用してみてください。
ステップ3:支援制度をチェックする
移住にあたっては、各自治体の補助金・支援制度を必ず確認しましょう。住宅の購入・リフォーム補助金、子育て支援、奨学金返還補助など、使える制度を活用することで、移住後の生活コストを大きく抑えられることがあります。
福岡県全体の移住支援情報は、公式ポータルサイト「福がお~かくらし」にまとめられています。
おわりに
福岡県は、都市の便利さと自然の豊かさが共存する、日本でも数少ない「暮らしやすい場所」のひとつです。
この記事で紹介した6つの街は、それぞれまったく異なる個性を持っています。あなたの「こんな暮らしをしたい」という理想に、どの街が一番近いでしょうか?
ぜひ、この記事を参考に移住先候補を絞り込み、次のステップとして実際に現地を訪れてみてください。あなたにとって最高の「ふるさと」が、福岡のどこかで待っているはずです。




