筆者は東京に10年近く住んでいました。
そのせいもあって、「東京ひよ子」はてっきり東京のお菓子だと思っていました。しかし福岡に移住してから駅などで「名菓ひよ子」を見かけると、
「あれ?…どうしてひよ子が福岡土産として売ってあるんだろう?」といつも疑問に思ってたんです。
実際に比べてみると、味の違いはどちらもほぼ同じように感じます
・『名菓ひよ子』は福岡が発祥かどうか
・『名菓ひよ子』と『東京ひよ子』との違い
『東京ひよ子』のルーツは福岡だった!
名菓ひよ子のルーツは「福岡の筑豊飯塚」でした。
当時飯塚は炭鉱で栄えていました。そこで働く人のエネルギー源として甘いものが好まれ、「名菓ひよ子」が誕生しました。
明治から続く菓子店を営んでいた2代目店主の石坂茂さん。
彼は「愛される菓子を作りたい」と願っていました。そしてある日、店主石坂茂さんの夢の中に現れたのが「ひよ子饅頭」だったという説が残っています。
お菓子への情熱がすごい
そして「ひよ子」は、飯塚が養鶏が盛んだったことも理由のひとつかもしれません。
試行錯誤の末に誕生した立体形のひよ子は当時の業界を覆すものでした。
東京や大阪との取引が活発に行われていたことから、手土産に喜ばれていました。
美味しくて多少保存日数もあることから、今でも手土産にお菓子は喜ばれますね。
『ひよ子』が東京に来たのは東京オリンピックのときです。
昭和32年、3代目の石坂博和のときに飯塚から現在の福岡市天神2丁目に出店しました。ひよ子は博多でも人気になり、九州名物と言われるようになりました。
昭和39年、日本一の菓子屋を夢見た店主石坂和弘さんは、東京オリンピックを機に東京へ目を向け、このときに『東京ひよ子』が誕生。それから東京駅の八重州地下街に東京1号店を出店しました。
このようにして東京土産として「東京ひよ子」は東京から全国へと渡り、たくさんの人に愛されるようになりました
『名菓ひよ子』『東京ひよ子』どちらのひよ子も美味しい
ひよ子の発祥は福岡県でした。
結論『名菓ひよ子』も『東京ひよ子』も、どちらの「ひよ子」も美味しいぞ(笑)
ただ、東京のお土産として福岡の人にひよ子を買っていくと、「あれ?ひよ子って福岡のお菓子だよね?」と思われることがあるかもしれないぐらいで、その場合は「実はひよ子の発祥は飯塚の炭鉱で…」と話のネタになるので、それはそれでいいのかなと思います。
そしてこの飯塚から全国へ広がったひよ子ですが、外国人観光客にもお土産で国に買って帰る人も多くいるでしょう。
日本のお菓子として海外の人からも愛されるといいなと思います。
ちなみに、『名菓ひよ子』は1週間前までの要予約ですが、無料で工場見学ができます!
ひよ子以外のお菓子も美味しい
ひよ子以外のお菓子を食べてみると、これはこれで美味しいと言うものばかりです。
名菓ひよ子は他のお菓子に比べて賞味期限がやや短めなので、ひよ子以外の日持ちがするお菓子も混ぜて手土産にするのも良いかもしれません。
ひよ子独特の美味しさがあるよ〜
ひよ子のピィナンシェ
フィナンシェをアレンジして作られた、しっとりふわふわのお菓子。ミルクの香りと口の中で溶けるような優しい口当たり、かわいい形も特徴です。
ひよ子サブレ
原料にこだわったひよ子サブレは、国産の質の良いバター(生乳100%)を使用しており、軽いサクサク食感が特徴の本格的な洋菓子の美味しさが味わえます。
素朴な甘さと口いっぱいに広がるバターの香りはたくさんの人に愛されており、ひよ子と共に人気のお菓子です。
まとめ
以上、『名菓ひよ子』は福岡が発祥?『東京ひよ子』との違いは、ほとんどありませんでした。と言いますか、おそらく包装紙を見ずに食べたら、誰もわからないと思います。(少なくとも筆者は区別がつきません…笑)
ですので、筆者の個人的な意見ですが、福岡のひよ子か東京のひよ子か「どこで買ったか」の違いかな?という感じでした。