福岡県にある漁港を全部知りたい!全65港をわかりやすく解説

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福岡県には漁港がいくつあるか、即答できる人はほとんどいないでしょう。

ねこのこ

結論から言うと、その数は実に65港にもおよびぶ

理由は、福岡県が玄界灘・豊前海・有明海という、性質の異なる3つの海に同時に面しているという、九州でも珍しい地理条件を持っているからです。

そのため、住むエリアによって出会える魚介や漁港の雰囲気が大きく変わるのも、福岡暮らしの醍醐味のひとつといえます。

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たとえば、福岡市の中心部にある博多漁港、上陸が禁じられた世界遺産・沖ノ島とつながる沖の島漁港、うなぎと川下りで知られる柳川の沖端漁港など、同じ福岡県内とは思えないほど、漁港ごとの個性は驚くほどさまざまです

この記事では、水産庁の公式データをもとに、福岡県内65港すべてを3つの海域ごとに整理し、それぞれの特徴や見どころとあわせて詳しくご紹介していきます。最後まで読み終えたとき、これまで何気なく見ていた「福岡の海」が、ぐっと身近に、そして奥深く感じられるはずです。

目次

福岡県には全部で65の漁港があり、3つの海に分かれている

最初に結論をお伝えします。福岡県には、令和4年4月時点の水産庁データで、合計65の漁港があります。内訳は、第1種漁港42港、第2種漁港20港、特定第3種漁港1港(博多漁港)、第4種漁港2港です。

さくら

なぜこんなに多いのかというと、福岡県は性質の異なる3つの海に面しているからです

  • 筑前海(玄界灘・響灘):暖流が流れる外海。約37港
  • 豊前海(周防灘):穏やかな内海。約14港
  • 有明海:広大な干潟を持つ内湾。約14港

それぞれの海で獲れる魚や貝、漁港の雰囲気もまったく違います。

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ここから、漁港の種類の説明、そして3つの海ごとに全港を一覧で紹介していきます

そもそも「漁港」の種類とは?

漁港には「第1種」「第2種」「第3種(特定第3種)」「第4種」という種類があります。これは漁港漁場整備法という法律で決められた分類で、簡単にいうと「その漁港をどれくらい広い範囲の人が利用するか」によって分けられています。

種類簡単な説明
第1種漁港おもに地元の漁業者が使う、利用範囲が狭い漁港
第2種漁港地元よりやや広い範囲で利用される漁港
第3種漁港(特定第3種)全国的に重要で、利用範囲が特に広い漁港。福岡県では博多漁港のみが「特定第3種」に指定されている
第4種漁港離島や辺地にあり、漁船が避難するためにも使われる漁港

たとえば、福岡県で唯一の特定第3種漁港である博多漁港は、福岡市民の食卓を支える鮮魚市場が併設された大きな漁港です。一方、第4種漁港である沖の島漁港や小呂島漁港は、本土から離れた島にあり、台風のときなどに漁船が逃げ込む「避難港」としての役割も持っています。

筑前海(玄界灘・響灘)エリアの漁港一覧

筑前海は、暖流の対馬海流が流れ込む豊かな漁場で、福岡県の漁港のうち最も多い37港がこのエリアにあります。

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北九州市から糸島市まで、海岸線に沿ってずらりと漁港が並んでいるぞ

漁港名ふりがな種類所在地
脇之浦漁港わきのうらぎょこう第1種北九州市(若松区)
脇田漁港わいたぎょこう第1種北九州市(若松区)
岩屋漁港いわやぎょこう第1種北九州市(若松区)
馬島漁港うましまぎょこう第1種北九州市(馬島)
柏原漁港かしばらぎょこう第1種遠賀郡芦屋町
地島漁港じのしまぎょこう第1種宗像市(地島)
勝浦漁港かつうらぎょこう第1種福津市
福間漁港ふくまぎょこう第1種福津市
新宮漁港しんぐうぎょこう第1種粕屋郡新宮町
奈多漁港なたぎょこう第1種福岡市
弘漁港ひろぎょこう第1種福岡市
浜崎今津漁港はまさきいまづぎょこう第1種福岡市
芥屋漁港けやぎょこう第1種糸島市
姫島漁港ひめしまぎょこう第1種糸島市(姫島)
深江漁港ふかえぎょこう第1種糸島市
大入漁港だいにゅうぎょこう第1種糸島市
福吉漁港ふくよしぎょこう第1種糸島市
鹿家漁港しかかぎょこう第1種糸島市
柄杓田漁港ひしゃくだぎょこう第2種北九州市(若松区)
藍島漁港あいのしまぎょこう第2種北九州市(藍島)
波津漁港はつぎょこう第2種遠賀郡岡垣町
鐘崎漁港かねざきぎょこう第2種宗像市
神湊漁港こうのみなとぎょこう第2種宗像市
津屋崎漁港つやざきぎょこう第2種福津市
大島漁港おおしまぎょこう第2種宗像市(大島)
相島漁港あいのしまぎょこう第2種粕屋郡新宮町(相島)
志賀島漁港しかのしまぎょこう第2種福岡市
唐泊漁港からとまりぎょこう第2種福岡市
西浦漁港にしのうらぎょこう第2種福岡市
玄界漁港げんかいぎょこう第2種福岡市(玄界島)
野北漁港のぎたぎょこう第2種糸島市
岐志漁港きしぎょこう第2種糸島市
船越漁港ふなこしぎょこう第2種糸島市
加布里漁港かふりぎょこう第2種糸島市
博多漁港はかたぎょこう特定第3種福岡市
沖の島漁港おきのしまぎょこう第4種宗像市(沖の島)
小呂島漁港おろのしまぎょこう第4種福岡市(小呂島)

筑前海エリアの見どころ

博多漁港(福岡市)は、福岡県で唯一の特定第3種漁港です。

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福岡市中央区にあり、鮮魚市場が併設されていて、市民の食卓を支える九州の水産物流通の中心地となっています

唐泊漁港(福岡市西区)は、奈良時代から続く歴史ある漁港で、かつては遣唐使が停泊した港ともいわれています。現在は「唐泊恵比須かき」というブランドガキの養殖が盛んで、冬になると港のすぐそばのカキ小屋に多くの人が訪れます。

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西浦漁港・弘漁港(福岡市西区)は、マダイの水揚げで知られ、獲れたばかりの魚をすぐに加工した干物も人気です

糸島市の漁港群(岐志・船越・加布里・芥屋・深江・大入・福吉・鹿家など)は、初心者でも参加できる釣り船が出ていたり、加布里漁港周辺では全国でも珍しい純国産の天然ハマグリが獲れたりと、見どころが豊富です。

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また糸島市西部の海岸沿いには「糸島カキロード」と呼ばれるカキ小屋が並ぶエリアもあり、冬の名物になっています

宗像市・福津市エリア(鐘崎・神湊・大島・地島・津屋崎など)は、世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」に関わる地域です。なかでも沖の島漁港がある沖ノ島は、宗像大社の御神体であり、一般の人は原則として上陸できない神聖な島として知られています。

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小呂島漁港(福岡市)は、福岡市の最北端にある離島の漁港で、ブリの一本釣りやアジ・サバのまき網漁、海女によるサザエ漁などが行われているぞ

本土から船で1時間ほどかかる、漁業中心の小さな島です。

豊前海(周防灘)エリアの漁港一覧

豊前海は、福岡県の東側に広がる穏やかな内海です。

さくら

広い干潟があり、カキやワタリガニの養殖、カレイ類やエビ類の漁が盛んです

漁港名ふりがな種類所在地
八屋漁港はちやぎょこう第1種豊前市
松江漁港しょうえぎょこう第1種豊前市
西角田漁港にしすだぎょこう第1種築上郡築上町
椎田漁港しいだぎょこう第1種築上郡築上町
八津田漁港はったぎょこう第1種築上郡築上町
西八田漁港にしはったぎょこう第1種築上郡築上町
稲童漁港いなどうぎょこう第1種行橋市
長井漁港ながいぎょこう第1種行橋市
沓尾漁港くつおぎょこう第1種行橋市
蓑島漁港みのしまぎょこう第1種行橋市
曾根漁港そねぎょこう第1種北九州市(小倉南区)
平松漁港ひらまつぎょこう第1種北九州市(小倉南区)
吉富漁港よしとみぎょこう第2種築上郡吉富町
宇島漁港うのしまぎょこう第2種豊前市

豊前海エリアの見どころ

豊前市は、宇島漁港・松江漁港を中心に漁業が行われており、漁協直営の「うみてらす豊前」という直売所・漁師食堂が人気です。

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冬にはフグ料理を提供するお店も多く、豊前海でとれたハモやナマコなどを使った旬の味が楽しめるぞ

行橋市には行橋市魚市場があり、一般客でも仲卸売り場で鮮魚を購入できます。コウイカやクロダイ、初夏にはコショウダイなど、豊前海らしい魚種が並びます。

豊前海一粒かきは、波の穏やかな豊前海で育つ大粒のカキとして知られ、殻付きのまま全国へ発送されるブランド食材になっています。

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また、身入りの良い「豊前本ガニ」(ワタリガニ)も、豊前海ならではの冬の味覚です

有明海エリアの漁港一覧

有明海は、干満差が6メートルにも達するといわれる広大な干潟を持つ内湾です。

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ノリの養殖や、ムツゴロウなど有明海特有の生き物が見られるのが特徴です

漁港名ふりがな種類所在地
三又漁港みつまたぎょこう第1種大川市
若津漁港わかつぎょこう第1種大川市
上新田漁港かみしんでんぎょこう第1種大川市
新田漁港しんでんぎょこう第1種大川市
大野島漁港おおのしまぎょこう第1種大川市
久間田漁港くまだぎょこう第1種柳川市
有明漁港ありあけぎょこう第1種柳川市
東宮永漁港ひがしみやながぎょこう第1種柳川市
皿垣開漁港さらかきびらきぎょこう第1種柳川市
両開漁港りょうかいぎょこう第1種柳川市
江浦漁港えのうらぎょこう第1種みやま市
黒崎漁港くろさきぎょこう第1種大牟田市
沖端漁港おきのはたぎょこう第2種柳川市
中島漁港なかしまぎょこう第2種柳川市

有明海エリアの見どころ

柳川市は、川下りやうなぎ料理で有名な観光地ですが、沖端漁港をはじめとする漁港では、有明海の名物である「福岡有明のり」の養殖が盛んに行われています。

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有明海には、ムツゴロウやワラスポなど、ほかの海域にはいない有明海特産の生き物が数多く生息していることも特徴です

大川市は、大川家具で知られる木工の町ですが、筑後川の河口にあたる三又漁港・若津漁港などでも漁業が行われています。

干潮時には海岸線から数キロ先まで干潟が広がり、水平線まで続く夕焼けの景色は、有明海ならではの絶景として知られています。

福岡移住者へ:漁港を訪れるときのポイント

最後に、実際に漁港を訪れたいと思った人向けに、知っておきたいポイントを紹介します。

  • 直売所や朝市がある漁港を選ぶ:唐泊漁港(唐泊恵比須かき)、岐志漁港・船越漁港周辺(糸島の朝市・カキ小屋)、豊前市の宇島漁港周辺(うみてらす豊前)などは、観光客でも楽しみやすい漁港です。
  • 釣りを楽しむなら:糸島の岐志漁港などからは初心者向けの遊漁船が出ており、船長が釣り方を教えてくれることもあります。
  • 離島の漁港は事前確認を:小呂島漁港や沖の島漁港など離島の漁港は、船の本数が少なく、天候による欠航も多いため、訪問前に必ず最新の運航情報を確認しましょう。特に沖ノ島は宗像大社の御神体であり、一般の人は上陸できないので、写真や遥拝所からの眺望で楽しむことになります。

まとめ

ここまで、福岡県にある65の漁港を、玄界灘・豊前海・有明海という3つの海に分けてご紹介してきました。結論として、漁港を知ることは、福岡で暮らす人にとって暮らしをより豊かにする、確かなきっかけになるはずです。

とくに福岡への移住を考えている人にとっては、住むエリアを選ぶときの参考にもなるでしょう。なぜなら、海が違えば獲れる魚も、漁港の表情も、まったく異なるからです。

玄界灘なら新鮮なアジやマダイ、豊前海なら身入りの良いカキやワタリガニ、有明海なら一番摘みのノリと干潟の絶景。同じ福岡県内とは思えないほど、それぞれの海には異なる魅力があります。

唐泊漁港のカキ小屋で過ごす冬の休日、糸島の朝市で旬の魚を選ぶひととき、柳川の沖端漁港でのり養殖の話を聞く体験…どれも、福岡に暮らすからこそ味わえるものです。

次の休日は、気になる漁港をひとつ選んで、実際に足を運んでみてください。福岡の海は、想像以上に奥深く、あなたを待っています。

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