【人気うなぎ店】老舗・専門店だけ14選!柳川にうなぎ店が多い理由も解説

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

結論からお伝えします。福岡県で本当に美味しいうなぎを食べたいなら、柳川市・福岡市・北九州市・久留米市の4つのエリアにある老舗の専門店を選べば、まず間違いありません。

なぜこう言い切れるのでしょうか。理由は、福岡県、とくに柳川という町が、江戸時代から200年以上も「うなぎの町」として日本中に知られてきたからです。この記事では、実際にそのお店をたずねた人の口コミや、お店の公式ホームページの情報をもとに、福岡県内で人気が高く、しかも「老舗」「専門店」と呼べる14のお店を紹介します。さらに「そもそも、どうして柳川にはうなぎ屋さんがこんなに多いの?」という素朴な疑問にも、歴史をさかのぼってわかりやすくお答えします。

ぜひ最後まで読んで、家族や友だちとの「うなぎ旅」の参考にしてください。

目次

そもそも、なぜ柳川にはうなぎ屋さんが多いの?【歴史とルーツ】

柳川はもともと「海」で、良質な天然うなぎが獲れる土地だった

まず知っておいてほしいのは、柳川市がうなぎで有名になったのは「たまたま」ではなく、ちゃんとした理由があるということです。

有明海と川の水が混ざる場所で、特別なうなぎが育った

柳川は、もともと有明海という海の中にあった土地でした。人々が土を掘って水路(これを「掘割(ほりわり)」と呼びます)を作り、そこに家や田んぼを造ってできた町なのです。柳川市の面積の1割ほどが、今でもこの掘割でできています。

柳川では、有明海の海水と、筑後川・矢部川という川の真水が混じり合う河口付近で捕れる天然うなぎが「アオ」と呼ばれ、とても貴重なものとされていました。身がしまっていて、ほのかに磯の香りがする、絶品のうなぎだったそうです。

そのため江戸時代の後期ごろから、柳川ではうなぎが特産品として大切にされ、うなぎ漁による売り上げが、柳川藩というお殿様の国のとても大事な収入源になっていたと伝えられています。つまり柳川にとって、うなぎは単なる名物料理ではなく、町の経済を支える「宝物」だったのです。

柳川ならではの「せいろ蒸し」と、武士の町らしい調理法

柳川のうなぎ料理といえば「うなぎのせいろ蒸し」が有名です。これは、タレをまぶしたご飯の上に焼いたうなぎと錦糸卵(きんしたまご)をのせて、もう一度蒸し器(せいろ)で蒸しあげる料理です。2度蒸すことで、うなぎの表面はこんがり香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がり、しかも最後まで熱々のまま食べられるという工夫が詰まっています。この料理は江戸時代から続いていて、2021年には文化庁の「100年フード」にも選ばれました。

さらに興味深いのは、うなぎのさばき方です。柳川は柳川藩というお殿様の家臣(武士)が住む町でもあったため、江戸と同じように「腹を開く」ことが切腹を連想させて縁起が悪いとされ、うなぎは背中から開く「背開き」で調理されるようになりました。また、焼き方も、一度蒸してから焼く関東風ではなく、蒸さずにタレをつけてそのまま焼く関西風が主流になっています。これは、有明海の漁師の町だったことや、武士の文化が混ざり合って生まれた、柳川ならではの食文化なのです。

だからこそ柳川には、今でも老舗のうなぎ屋さんが集まっている

こうした歴史があるからこそ、柳川には今でも20軒近くのうなぎ専門店が集まっていると言われています。次の章から、そんな柳川のお店を中心に、福岡県内の人気店を紹介していきます。

福岡でうなぎの人気店を選ぶときの3つのポイント

お店を紹介する前に、選び方のコツを3つだけお伝えします。

  1. 「専門店」かどうか:うなぎだけ、または、うなぎを看板メニューにしているお店は、仕入れや焼き方にこだわりがあることが多いです。
  2. 「老舗(しにせ)」かどうか:長く続いているお店は、秘伝のタレや焼き方の技術が代々受け継がれています。タレは焼くたびに継ぎ足していくので、古いお店ほど味わい深くなると言われています。
  3. 「うな重」「うな丼」「せいろ蒸し」の違いを知る:うな重・うな丼はご飯の上にうなぎの蒲焼(かばやき=タレ焼き)をのせたものですが、せいろ蒸しは柳川独自の「蒸す」料理です。せっかくなら、その土地ならではのメニューを選ぶと、より楽しめます。

それでは、エリアごとにお店を見ていきましょう。

【柳川エリア】うなぎのルーツを味わえる老舗6選

柳川は「うなぎの町」と呼ばれるだけあって、歴史のあるお店がそろっています。川下り(どんこ舟)とセットで楽しむのがおすすめです。

1. 元祖 本吉屋(がんそ もとよしや)本店

約300年前、天和元年(1681年)に創業した、うなぎのせいろ蒸し発祥のお店と言われています。柳川藩の時代から続く、まさに「元祖」の名にふさわしいお店です。初代から受け継がれてきた秘伝のタレと調理技術が、300年以上守られてきました。訪れた人の口コミでは、うなぎの身がとても分厚く、ふわふわとした食感が特徴だと評判です。

2. 若松屋(わかまつや)

江戸時代の安政年間(1850年代ごろ)に創業したと伝えられる老舗です。柳川藩主の別邸だった「御花(おはな)」のすぐそばにあり、川下りの船頭さんからも「甘くて濃い味が好きなら若松屋」とすすめられるほどの人気店です。せいろ蒸しはもちろん、蒲焼や素焼きの定食も人気で、お弁当としてテイクアウトすることもできます。

3. 御花(おはな)

柳川藩主・立花家の元お屋敷を利用した、由緒あるお店です。うなぎのせいろ蒸しはうなぎが5切れ入っており、うなぎの骨からとった出汁を使った秘伝のタレが自慢のボリューム満点の一品です。歴史的な建物と日本庭園を眺めながら食事ができるので、観光客にも地元の人にも人気があります。子ども向けのメニューも用意されているので、家族連れでも安心です。

4. うなぎ処 川よし

西鉄柳川駅から歩いて12分ほど、川下りの堀(ほり)沿いにあるお店です。炭火でじっくり香ばしく焼き上げたうなぎに、秘伝のタレをたっぷりからめた「せいろむし」が名物です。うなぎと一緒に蒸されたご飯にもタレの旨みがしっかりしみ込んでいて、器ごと熱々のまま最後まで楽しめます。

5. 皿屋 福柳(さらや ふくやなぎ)

地元の醤油蔵で作られた甘じょっぱい醤油を使った、秘伝のタレが自慢のお店です。せいろ蒸しはもちろん、うなぎのタレと蒲焼を有明海の海苔で巻いた「うなむす」というオリジナルおにぎりも人気で、テイクアウトにもぴったりです。

6. 日の出屋

柳川のうなぎ文化を大切にしているお店で、「時の節目にうなぎを食べる」という柳川ならではの風習を今に伝えています。お盆やお正月、故郷を離れる日や戻ってくる日に、家族でうなぎを囲む…そんな柳川の人々の思い出の味を提供し続けています。

【福岡市エリア】博多・天神・薬院の実力派専門店

福岡市内にも、老舗と呼べる本格的なうなぎ専門店があります。柳川まで足を延ばせない人には、こちらがおすすめです。

7. 博多名代 吉塚うなぎ屋

明治6年(1873年)創業という長い歴史を持ち、2018年・2019年・2022年と3度も「食べログ うなぎ百名店」に選ばれている、中洲(なかす)の名店です。観光客だけでなく地元の人にも長く愛され続けています。皮はカリッと香ばしく、中はふっくらとした旨み満点の蒲焼が自慢で、うな丼・うな重どちらでも本場の味を楽しめます。

8. 藤う那(ふじうな)天神本店

博多駅の筑紫口(ちくしぐち)近くにある、うなぎ料理の専門店です。江戸時代から「うなぎの町」として知られる長野県岡谷(おかや)の名店で修行した店主が、活きたうなぎを一匹一匹目利きして調理しています。受け継がれた職人の技を、気軽に味わえるお店です。

9. 山道(やまみち)

福岡市中央区・薬院(やくいん)にあるお店で、古くからうなぎの養殖がさかんな宮崎県産の、質の高いうなぎを使うことで有名です。開店前から行列ができるほどの人気ぶりで、うなぎ好きの間で長く支持されています。

【北九州エリア】小倉の老舗専門店

10. 田舎庵(いなかあん)小倉本店

昭和元年(1926年)創業の老舗で、JR小倉駅から歩いて約5分の場所にあります。2018年・2019年・2022年と3度も「食べログ うなぎ百名店」に選ばれた実力店です。「こなし」と呼ばれる、肉厚のうなぎを高温で時間をかけて焼く独特の手法を使うことで、皮はカリッと、身はふわふわに仕上がります。落ち着いた雰囲気の店内は、特別な日の食事にもぴったりです。

【久留米・筑後エリア】ミシュランの星も獲得した実力店

11. うなぎ料理 ふぢ井

昭和54年(1979年)創業のミシュランガイド1つ星を獲得しているうなぎ専門店で、創業当時から注ぎ足してきた秘伝のタレが自慢の「鰻わさ丼」が名物メニューです。先代から付き合いのある問屋から、その日いちばん質の良いうなぎだけを仕入れているというこだわりようです。カウンター席と座敷があり、デートから家族連れまで幅広く利用できます。

12. うなぎの留さん本店

久留米市合川町(あいかわまち)にある、昭和のレトロな雰囲気が魅力のお店です。入口の扉は、以前は銭湯で使われていたものを再利用しているという、こだわりの外観が特徴的。筑後地方はせいろ蒸しが有名な中で、こちらのお店は「うな重」が人気で、外はカリカリ、中はふっくらとした食感が評判です。

13. 富松うなぎ屋

久留米市大善寺町(だいぜんじまち)にある、地元で長く愛されているうなぎ専門店です。お通しとして出される「うなぎの骨せんべい」が名物で、待ち時間も香ばしいうなぎの香りを楽しめると評判です。せいろ蒸しが特に人気を集めています。

14. みずほ庵

久留米市大善寺町にある、酒蔵(さかぐら)を改装した趣のあるうなぎ処です。熱々のうなぎに、甘すぎないタレがよく合うと評判で、地元のリピーターも多いお店です。

まとめ

最後にもう一度、結論をお伝えします。福岡県でうなぎの人気店を探すなら、柳川市・福岡市・北九州市・久留米市にある老舗・専門店を選べば間違いありません。

その理由は、柳川という町が江戸時代から「うなぎの産地」として大切にされ、うなぎ漁が藩の大事な収入源になっていたという、確かな歴史があるからです。有明海と川の水が混じり合う特別な環境で育った天然うなぎ「アオ」と、武士の町ならではの調理文化が組み合わさって、柳川独自の「せいろ蒸し」という郷土料理が生まれました。この歴史を知ってからお店を訪れると、同じ一皿のうなぎでも、味わい方がぐっと深くなるはずです。

今回紹介した14店は、どれも長い歴史と確かな技術を持つ、実際に多くの人から支持されているお店ばかりです。

  • 柳川で「うなぎのルーツ」を味わうなら:元祖本吉屋、若松屋、御花、川よし、皿屋福柳、日の出屋
  • 福岡市内で気軽に本格派を楽しむなら:吉塚うなぎ屋、藤う那、山道
  • 北九州で特別な日の食事にするなら:田舎庵 小倉本店
  • 久留米・筑後で地元の味を楽しむなら:ふぢ井、うなぎの留さん、富松うなぎ屋、みずほ庵

福岡県は、ラーメンや明太子だけでなく、実は「うなぎ王国」でもあります。次のお休みは、ぜひ家族や友だちと一緒に、福岡のうなぎ人気店をめぐる小さな旅に出かけてみてください。とくに柳川では、うなぎを食べたあとに川下り(どんこ舟)に乗ると、水郷(すいごう)と呼ばれる美しい掘割の風景も楽しめて、一日中満喫できますよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次